床下から音がする。
屋根裏も大変ですが、床下は覗き込むのも一苦労な場所ですよね。
この記事では、床下の音が動物によるものかどうかを切り分けたうえで、動物だった場合に床下ならではの注意点をご紹介していきます。
床下の音は、動物とは限らない
床下から音がするとき、いきなり動物を疑う前に、動物以外の可能性から確かめてみると近道になると思います。
水を使った直後なら
東京都環境局の公式サイトでは、生活騒音の分類のひとつに「家庭用設備、住宅構造面からの騒音」が挙げられています。
具体例としては空調機、バス・トイレの給排水、ドアの開閉など。
床下から聞こえる音が、家の中で水を使ったタイミングと重なっていないか。
まずはそこを確かめてみる価値がありそうです。
音がいつ鳴るかで原因の見当をつける考え方は、天井から音がする記事のほうでも詳しく扱っています。

出典:東京都環境局「生活騒音」
床下に入る動物と、その入り口
床下に入る動物はどんなものがいるのか。
果たして侵入口はどこなのか。
ご紹介します。
床下に入る動物
公的な資料の中で、床下に関する記述が見つかる動物を挙げてみます。
ネズミ(ドブネズミ)
墨田区の公式サイトによると、クマネズミが主に天井裏や壁の中を住みかにするのに対して、ドブネズミは泳ぎが得意で、主に床下や下水を行動範囲としているとのことです。
土台や下水マスに沿って穴を掘り、床下から侵入する場合がある、とも書かれています。
イタチ
大阪府の公式サイトには、イタチについて「石垣の隙間、床下、天井裏に住みつくこともあります」と記載があります。
タヌキ
練馬区は、タヌキが家の床下に住み着いている場合の対処について案内しています。
アライグマ・ハクビシン
八王子市は、この2種の侵入口の例として、床下通気口や換気口を挙げています。
主にこの5種が床下に侵入するようです。
どこから入るか
八王子市の公式サイトによると、動物の侵入口の例として、軒下のすき間、床下通気口、換気口、戸袋、増築した建物と既存建物の接続部分のすき間などが挙げられています。
もちろん、侵入口は1か所とは限りません。
いかにも侵入されそうなところが例に挙がっています。
こういう基本の部分をしっかりチェックするのがとても大事ですね!
痕跡で確認する
練馬区は、タヌキが家の床下に住み着いている場合について、タヌキがいなくなった後に侵入口をふさぐなどの対処を行うよう案内しています。
床下にいる動物が何かは、音だけでは分かりにくいです。
音はもちろんですが、痕跡もしっかり確認していきましょう。
痕跡の見方は、屋根裏の動物の記事のほうで詳しく扱っています。

出典:墨田区「ネズミの防除」/大阪府「イタチでお困りの方へ」/八王子市「アライグマ・ハクビシンの被害について」/練馬区「野生鳥獣との接し方」
床下の換気孔は、ふさいではいけない
e-Gov法令検索で確認したところ、建築基準法施行令 第22条第2号には、次のように定められています。
「外壁の床下部分には、壁の長さ五メートル以下ごとに、面積三百平方センチメートル以上の換気孔を設け、これにねずみの侵入を防ぐための設備をすること。」
この一文には、2つのことが同時に書かれています。
ひとつは、床下の外壁部分には換気孔を設けることが求められているということ。
もうひとつは、その換気孔に、ねずみの侵入を防ぐための設備をすることも求められているということです。
両方が法的に決められている、ということなんです!
出典:e-Gov法令検索「建築基準法施行令」/八王子市「アライグマ・ハクビシンの被害について」
換気孔を塞いでしまうと、動物の侵入は防げるかもしれませんが、湿気や熱気がものすごくたまってしまいそうです。
住宅に大きな影響がありそうな気がします。
追い出してからふさぐ
八王子市は、侵入口を確認し動物を建物から追い出したのち、侵入口を金網等でふさぐという流れを案内しています。
練馬区も、タヌキについて「いなくなった後に侵入口をふさぐ」という対処を案内しています。
大阪府の公式サイトでは、金属製のネットや網でイタチが侵入しそうな穴や場所をふさぐよう記載されています。
ネズミについては、葛飾区が「根本的な解決策は侵入口をふさぐこと」だとしています。
ただし墨田区は、いきなり侵入口を全部ふさぐと、天井裏や床下などで死んで悪臭やハエが発生することがあるとして、追い出した後にふさぐ手順を案内しています。
詳しくはネズミを自分で駆除する記事のほうにまとめています。

追い出し方とふさぎ方の具体的な手順は、こちらの記事にまとめています。

出典:八王子市「アライグマ・ハクビシンの被害について」/練馬区「野生鳥獣との接し方」/大阪府「イタチでお困りの方へ」/葛飾区「ねずみ駆除の手引き」
自分でやらないほうがいい場面
八王子市の公式サイトでは、市では屋内への立ち入り調査、天井裏などに侵入した動物や侵入口の特定、清掃・消毒、建物の補修等は行っていないと明記されています。
つまりこの部分は、自分でやるか、業者に頼むかのどちらかになります。
もしかすると自治体によってはサポートしてくれるところがあるかもしれません。
ぜひ一度、自治体の公式サイトを確認してみてください。
捕獲についても触れておきます。
八王子市は、許可なくアライグマ・ハクビシンを捕獲することは鳥獣保護管理法により禁止されていると注意を促しています。
練馬区も、捕獲を希望する場合は捕獲許可をもつ専門業者に相談するよう案内しています。
自分で駆除できる範囲については、こちらの記事で詳しく扱っています。

床下は潜って作業する場所です。
ほこりもたまっていますし、無理のある姿勢が続くため体力も必要です。
無理をせず、業者に相談するという選択肢もありだと思いますよ。
出典:八王子市「アライグマ・ハクビシンの被害について」/練馬区「野生鳥獣との接し方」
まとめ
床下の音は動物とは限りません。
そして動物だったとしても、床下の換気孔はふさいではいけません。
水を使った直後の音ではないか。
侵入口はどこにありそうか。
そして換気孔なら、ふさぐ前に、ねずみの侵入を防ぐ設備が働いているかどうかを見る。
この順番で確かめていくと、遠回りにならずに済むと思います。

