天井裏を走るネズミの足音が気になって、超音波の機器を買おうかと考えている方は多いと思います。
ただ、いざ通販サイトを開くと、価格も有効範囲の表示もばらばらな製品が同じ検索結果に並んでいて、どれを選べばいいのか判断がつきません。
この記事では、実際に売られている製品の表示をどう読むか、そしてどの順番で置くかの2つを解説していきます。
超音波機器を置いても、他にするべきことをしていなければ元の木阿弥です。
超音波機器を慌てて買う前に、じっくり確認してみてください!
超音波機器はどこを見て選ぶか
ネズミ退治用超音波機器は商品名が長く、書いてあることも似ています。
その中で見るべきポイントを解説していきますね。
有効範囲の表示を見る
超音波機器で気になる機能のひとつに有効範囲があります。
超音波機器を買うときには有効範囲には妥協しないで、選びたいですね。
ただ、ここで戸惑うのが単位が製品によってバラバラだということです。
どの単位で書かれているかが製品ごとに違います。
ある商品は平方メートルで書かれていて、別の商品は畳数で書かれています。
また、私たち買い手が理解している広さの単位もいろいろです。
超音波機器に書かれている有効範囲の数値を、実際に調べてみました。
| 単位 | 実際に見られる表示 |
|---|---|
| ㎡(平方メートル) | 40㎡/120㎡/150㎡/200㎡/300㎡/370㎡/500㎡/600㎡ |
| 畳 | 約135畳/175畳/約230畳 |
| 坪 | 50坪/70坪/約90坪 |
㎡と畳の両方を併記している製品が多いのですが、実は基準がそろっていないことも多いです。
同じ畳数を掲げている製品どうしを並べると、それがはっきりします。
| 製品の表示 | 1畳あたりの換算 |
|---|---|
| 150㎡=約100畳 | 約1.50㎡ |
| 160㎡=約100畳 | 約1.60㎡ |
| 70㎡=43畳 | 約1.63㎡ |
| 220㎡=約135畳 | 約1.63㎡ |
| 300㎡=約180畳 | 約1.67㎡ |
上の2行はどちらも「約100畳」と書いていますが、対応する㎡は150㎡と160㎡です。
同じ畳数のラベルが付いていても、指している広さは10㎡ぶん違っているということになります。
ちなみに、一般的な1畳の広さは中京間で1.62㎡、京間で1.82㎡です。
これで計算すると150㎡はおよそ82畳から93畳になりますが、実際の表示は約100畳です。
どの基準で畳数に直しているかは、製品によって違うと考えておいたほうが安全です。
そのため、比べるときは㎡をものさしにしてください。
畳数しか書かれていない製品は、1畳=約1.65㎡として自分で㎡に直してから並べると、だいたい比較ができます。
スマホの電卓機能などでささっと調べてしまいましょう。
また「業界最大級」といった書き方をしている製品もありますが、きっちり数値で比較することをおすすめします。
電源方式で置ける場所が変わる
現在売られているものの大半はコンセント式で、AC100Vの電源に直接差し込む形です。
差し込むだけで設置が終わるので手軽ですが、置ける場所がコンセントのある場所に限られます。
一方で、電池式の製品も一定数あります。
単2電池4本で動き電源ケーブルが要らないと表示しているもの、乾電池式で吊り下げられると表示しているものなどが実際に販売されています。
こちらは単4電池6本で6~12か月稼働するようです。
屋外向けにはソーラー充電式もありますが、こちらは猫や鳥を含む動物対策として売られているものが中心です。
複数の方式はありますが良し悪しはありません。
置きたい場所から逆算しましょう。
屋根裏・床下・物置・車庫は、そもそもコンセントがないことが珍しくありません。
コンセントがないところに置きたいなら、電池式を選ぶほかありません。
逆に台所や居室なら、電池交換のいらないコンセント式のほうが手間は少なくなります。
周波数の表示
周波数の書き方は、大きく2通りに分かれます。
ひとつは「25〜65kHz」のように帯域を数字で示しているもの。
もうひとつは「変則周波数」「自動変周波」「二重波変動周波数」「3段階モード自動巡回」「5種類の超音波モード」といった、切り替わることを示しているものです。
超音波だけでなく、電磁波や圧力波、LEDフラッシュ、人感(PIR)センサーを併記している製品もありますね。
屋外・防水/PSE/取扱説明書
買ってから困りやすい部分を解説していきます。
まず屋外や水のかかる場所に置くつもりなら、防水表示を確認してください。
「防水仕様がないため屋外での使用は避けてほしい」と商品説明にはっきり書いている製品があります。
一方で、防水・屋外設置可・IP66といった表示を出している製品もあります。
屋外に置くなら、防水や屋外設置可と書かれた物を選ぶのが無難です。
こちらは電池式で防水加工もされていますから、屋外に設置するのに適していそうですね。
次にPSEです。
コンセントに差し込んで使う電気製品は電気用品安全法の対象で、適合していればPSEマークが表示されます。

商品ページに「PSE認証済」「PSE認証/METI届出済」と明記している製品もあれば、そこに触れていないものもあります。
マークのある商品がおすすめです。
そして取扱説明書です。
「日本語説明書付き」「日本語取説書付き」と明記している製品がある一方、並行輸入品として売られているものもあります。
詳しい設置条件が書かれていることもあります。
ぜひ日本語の説明書が付属している商品を選んでください。
レビューの見方
レビューは参考になりますが、平均点だけを見ても判断はつきません。
たとえばレビューが851件付いているコンセント式の製品では、星5が34%、星1が14%と、評価が両端に割れています。
件数そのものも、数件のものから1,000件を超えるものまで幅があります。
こういうときに探すべきなのは、単純に点数がいい商品ではありません。
設置場所・台数・住居のタイプ・使用期間が書かれているレビューです。
屋根裏に置いたのか居室に置いたのか、1台なのか4台なのか、戸建てなのか集合住宅なのか。
こうした条件が書いてあるレビューは、自分の家に置き換えて読むことができます。
逆に条件が書かれていないレビューは、高評価でも低評価でも、自分の状況に当てはめようがありません。
当てにならないというより、判断材料として使いにくい、ということです。
設置場所を決めるときに確認すること
製品を決めたら、次は置く場所です。
まずコンセントの位置を見てください。
差し込むだけのタイプは、コンセントの位置がそのまま設置場所になります。
買った商品によっては屋根裏の物音が気になっているのに、機器は1階の居室にしか置けない、ということが起こり得ます。
これでは効果も期待できません。
次に、その製品の設置条件を確認してください。
製品によっては、障害物のない屋内で使うこと、超音波を妨げるものがあると効果が弱くなることが、商品説明や取扱説明書に書かれています。
家具や壁で仕切られていても1台で大丈夫なのか。
それとも壁や家具があったら効果がないのか。
部屋をまたがっても使えるのか。
事前にしっかり商品説明を読んでおかないと、「せっかく買ったのに。。。」ということになりかねませんからね。
あわてず熟読しましょう。
置く前にすることがある
超音波機器を設置するのは決めたとしても、それより前にすることがあります。
荒川区は、ネズミの駆除を環境的防除・捕獲器具による駆除・薬剤による駆除の3つに分けたうえで、対策の基本は環境的防除だとしています。
そして、こうも書いています。
捕獲器具(トラップ)や薬剤による駆除は補助的なものであり、環境的防除を行ってはじめて効力がでます。
環境的防除というのは、直接ネズミを駆除するのではなく、ネズミが近寄りにくい環境をつくることです。
荒川区は次の3点を挙げています。
1. 餌となる食べ物をなくす
食料品を収納して保管し、台所を整理整頓する。
生ゴミや水を放置しない。
葛飾区も、食品は密封できる容器に収納し、生ゴミは蓋の締まるポリバケツに保管するのが良いと主張しています。
2. 巣づくりの場所や材料を与えない
床下・天井裏・押入れ・引き出しなどに、紙屑、布きれ、ビニール、ゴムなどを放置しない。
葛飾区は、ティッシュペーパー・雑巾・ポリ袋・新聞紙などが巣の材料になるとしています。
3. 出入口をふさぐ
通気口には金網を張り、パイプの貫通部分の隙間をふさぐ。
荒川区は2センチメートル程度の穴でも通りぬけることがあるとし、葛飾区は外壁などに1.5センチメートル以上の穴を見つけたら補修することを勧めています。
補修材料は、細かい目の金網、金属タワシ、コンクリート、パテなど、ネズミにかじられにくいものを選ぶのが重要です。
そして葛飾区は、根本的な解決策は家にねずみを入れないこと、つまり侵入口をふさぐことだとしています。
超音波の機器を置くのは、この3点に手をつけたあとです。
順番を入れ替えてしまうと、餌も巣の材料も侵入口もそのままの家に、機器だけが増えることになります。
侵入口の探し方については、別の記事で扱います。
出典:葛飾区「ねずみ駆除の手引き」/荒川区「ネズミの上手な退治法」
それでも出てくるとき
環境を整えても出てくることはあります。
なかなか完璧に対策することは難しいですからね。
葛飾区は、駆除方法として毒えさ(殺そ剤)と粘着板の2つを挙げたうえで、ねずみは利口なので、毒えさを食べなかったり粘着板を避けて歩いたりすることがあり、駆除は大変難しいとしています。
粘着板は台所や廊下、天井裏などねずみが走り回る場所に置き、枚数は多いほうがかかりやすいです。
毒えさも粘着板も必ず点検できる場所に置き、かかった場合や死骸を見つけたらすぐ処分してください。
放置すると、ねずみに寄生していたイエダニに刺されたり、ハエが発生することがあります。
薬剤の効きやすさには、ネズミの種類による差もあります。
荒川区は、ドブネズミは比較的警戒心が薄く殺そ剤にも感受性が高いので効果をあげやすい。
一方、クマネズミは警戒心が強く喫食性が比較的悪く、薬剤に抵抗性があるネズミも出現していると言っています。
葛飾区も、ドブネズミとハツカネズミは殺そ剤の感受性が高く、クマネズミは低いとしています。
自分の家に出ているのがどの種類かで、打てる手は変わってきます。

また、葛飾区は、自分ですき間をふさぐことができない場合や、危険が伴う配電盤等の穴をふさぐ場合は専門の業者に依頼するように伝えています。
無理に手を出さないほうがいい場所は、実際にありますよね。

よくある質問
Q. 屋根裏に置きたいのですが、コンセントがありません。
電池式の製品を探してください。
乾電池で動き電源ケーブルが不要なもの、吊り下げて設置できると表示しているものが実際に販売されています。
もし屋外に設置するなら防水機能があるものや、屋外設置可能と書かれている商品を選びましょう。
Q. 1台で家全体をカバーできますか?
製品や家の構造・広さによります。
表示されている有効範囲は40㎡から600㎡まで幅があり、部屋ひとつを想定した製品と、広い空間を想定した製品が同じ棚に並んでいる状態です。
家全体で考えるより、まず音のする場所を1か所決めて、その広さに対して表示が足りているかを見るほうが選びやすくなります。
Q. 置いてもネズミが出てきます。
荒川区は、対策の基本は環境的防除で、補助的な手段は環境的防除を行ってはじめて効力がでるとしています。
餌・巣材・侵入口の3点が手つかずのままであれば、まずそちらから手をつけてください。
とくに葛飾区が根本的な解決策としているのは、侵入口をふさぐことです。
Q. 小さい子どもやペットがいますが、大丈夫でしょうか。
この点はメーカーが表示している内容が製品ごとに異なります。
購入前に、その製品の説明書きを確認してください。
Q. 業者に頼むのはどんなときですか?
葛飾区は、自分ですき間をふさぐことができない場合や、危険が伴う配電盤等の穴をふさぐ場合は専門の業者に依頼するとしています。
高所や電気設備がからむ場所は、その典型です。

超音波機器を選ぶときに見るのは、有効範囲・電源方式・周波数・屋外対応と説明書の4点です。
そのすべてに共通しているのは、先に置きたい場所を決めておかないと選べない、ということです。
そして機器を置くのは、餌をなくし、巣材を片づけ、侵入口をふさいだあとになります。


