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ネズミ駆除を自分でやる手順|公的資料が示す順番と限界

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ネズミの存在に気づいたとき、ネズミを発見したとき、まず自分で何とかしたいと考える方は多いと思います。

ただ、どこから手をつければいいのかが分かりにくくないですか?

粘着シートを買うのか、毒えさを置くのか、それとも別の何かなのか。

 

この記事では、自治体がどういう対処を推奨しているのか整理します。

対処方法や対処の順番が分かれば、いま何をするべきなのかも見えてきます。

 

今回は葛飾区「ねずみ駆除の手引き」と荒川区「ネズミの上手な退治法」を参考にまとめました。

 

公的資料が示す順番

荒川区は、ネズミの駆除を3つに分けています。

環境的防除、捕獲器具による駆除、薬剤による駆除の3つです。

そのうえで、ネズミ対策の基本は環境的防除だとしています。

捕獲器具や薬剤による駆除は補助的なものであり、環境的防除を行ってはじめて効力がでます。

罠や薬剤は補助である、と明記されています。

 

葛飾区も、同じような書き方をしています。

駆除するよりも、家に入られないように家を点検し、侵入口を見つけたらふさぐのが効果的、とのこと。

 

ネズミが出たとなると、まず駆除グッズ売り場に行きたくなります。

けれど自治体は逆を推奨しています。

環境を整えるのが先で、道具はそのあとに足すもの。

 

また対策は早く手を付けるのがおすすめです。

ネズミの繁殖力は非常に強いです。

生後3か月から出産し、年に6〜7回分娩、1回に6〜8匹。

ねずみ算と呼ばれるだけありますね。

 

道具を買い替えながら試している間も、侵入口や餌や巣の材料が家にある限りねずみ算式に増えていく可能性が高いです。

出典:荒川区「ネズミの上手な退治法」葛飾区「ねずみ駆除の手引き」

 

環境の対策 3ステップ

まずは環境から対策をしていきましょう。

直接ネズミを駆除するのではなく、ネズミが近寄りにくかったり住み着きにくかったりする環境を作っていきます。

1. 餌となる食べ物をなくす

  • 食料品をきちんと収納・保管すること
  • 台所を整理整頓すること
  • 生ゴミや水を放置しないこと。

荒川区はこの3つを挙げています。

葛飾区はもう少し具体的で、食品は密封できる容器に収納し、生ゴミは蓋の締まるポリバケツに保管するとしています。

 

袋のまま置いてある米や乾物、蓋のないゴミ箱。

これらはかっこうのネズミのエサ。

思い当たるものがあれば、1つからでも片づけていきましょう!

不要な食材の見直しにもつながって一石二鳥になるかもしれませんよ。

2. 巣の材料と場所を与えない

紙屑、布きれ、ビニール、ゴム、ティッシュペーパー、雑巾、ポリ袋、新聞紙などは、ネズミの巣の材料になります。

どれも家の中に普通にあるものです。

不要なものや、出しっぱなしになっているものがあったら処分するなり、きっちりと片付けるなりしましょう。

 

巣を作る場所として多いのは、壁の中、屋根裏、押し入れ、天袋、家具の裏、冷蔵庫などの電気器具の裏、床下、引き出しの奥などです。

 

放置されている材料を勝手に使われないように。

不要ならどんどん処分するのがおすすめです。

3. 侵入口をふさぐ

ネズミはわずかな隙間から家に侵入します。

荒川区の資料には2センチメートル程度の穴でも通りぬけることがあると書かれています。

葛飾区の資料では1.5センチメートル以上の穴を見つけたら補修することが大切だという記載があります。

わずか1.5センチメートルの隙間ですら、侵入口になり得ると知ってとても驚きました。

 

侵入口をふさぐときの材料にも注意しないといけません。

葛飾区は、細かい目の金網や金属タワシ、コンクリート、パテなど、ねずみにかじられにくい材料で補修するとしています。

柔らかい素材だとかじられて侵入されてしまいます。

硬い素材を選びましょう。

 

どこを見ればいいのか、種類によって入り口がどう変わるのかは、こちらにまとめています。

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イタチやハクビシン、コウモリなど、ネズミ以外が疑われる場合はこちらの記事を参考にしてみてください。

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環境を整えた後にする対処方法

環境が整えた後に足すのが、道具や薬剤です。

葛飾区が駆除方法として挙げているのは、毒えさ(殺そ剤)と粘着板(粘着シート)の2つです。

粘着板については、台所や廊下、天井裏などねずみが走り回る場所に置くのがおすすめとのこと。

枚数は1枚より2枚、数が多いほうがもちろん捕まえやすいですね。

 

薬剤はネズミの種類によって効きやすさが変わります。

成分の系統、剤形、区分の表示といった選び方は、こちらにまとめました。

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超音波を出す機器も駆除グッズ売り場に並んでいますが、自治体で推奨しているところはあまりないようです。

一方で商品のレビューを調査すると、効果があったという声も多いです。

 

超音波機器についてはこちらの記事でまとめています。

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ネズミの種類が分かると精度が上がる

同じ作業をしても、ネズミの種類によって結果が変わります。

都市部の住宅に出没するネズミはドブネズミとクマネズミが多いですが、その2種の特徴は以下のとおりです。

 

ドブネズミは警戒心があまり強くなく、殺そ剤の感受性が高くよく効くとされています。

一方でクマネズミは警戒心が強く、喫食性が比較的悪く、薬剤に抵抗性があるネズミも出現していると言われています。

 

生息する場所も違います。

葛飾区によれば、ドブネズミは植え込みや下水溝、ビルの低層階。

クマネズミはビル内部の高い場所、壁の中、天井裏です。

 

天井裏で音がするのか、床下で見かけるのか。

それが分かるだけでも、駆除グッズを置く場所が変わります。

 

大きさや糞、出る場所からの見分け方は、こちらにまとめています。

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やってはいけないこと

資料には、対処の仕方について注意も書かれています。

理解したうえで対処すると、駆除の期待値も上がります!

 

毒えさを屋外に置く

葛飾区は、毒えさを屋外には置かないとしています。

毒えさは少なからず他の生物にも影響を与えてしまいます。

ネズミ以外には極力影響しないように、自宅内で使うことが推奨されています。

 

点検できない場所に置く

葛飾区は、毒えさも粘着板も必ず点検できる場所に置くとしています。

うまくネズミを退治できた場合、その死骸を処理しないといけません。

点検できない場所に罠を設置しておくと、発見・処理が遅れます。

だからこそ、しっかり確認できる場所に設置しましょう。

 

食べないからとすぐ場所を変える

葛飾区は、食べないからと言ってすぐ場所を変えず、慣れるまで時間がかかるので少なくとも1週間程度は様子を見ることが勧められています。

頻繁に場所を変えると、慣れる時間がないので警戒心が解けない可能性が高いです。

 

まわりを大きく変えてからワナを置く

ネズミは新しいものや状況の変化をとても警戒します。

だからこそ、ワナを仕掛けるときは、普段の状態からあまり変えないほうがよいとされています。

 

また荒川区の資料には、ネズミが多くの場合夜間に活動し、通路や物陰に沿って行動していて、通り道は一定しているとも書かれています。

環境を変えてしまうと通り道も変わってしまいます。

よく使っている通り道に罠を仕掛けるのが効果的なので、環境はできる限り変えないほうがいいんですね。

 

かかったネズミや死骸を放置する

葛飾区は、かかった場合や死骸を見つけた場合はすぐ処分することが推奨されています。

放置すると、ねずみに寄生していたイエダニが人間を襲ったり、ハエが発生したりすると書かれています。

楽に確認できる場所に罠を設置するようにしましょう。

 

ここから先は自分でやらない

葛飾区の公式サイトには以下のような記述があります。

自分ですき間をふさぐことができない場合や、危険が伴う配電盤等の穴をふさぐ場合は、専門の業者に依頼する。

 

ネズミの駆除や対策をするのに危険を冒すのは割りに合いません。

手が届かない高い場所、体が入らない狭い場所、そして電気が絡む場所。。。

こういう場所は害獣駆除専門業者に任せたほうが、安心だし早いし確実です。

 

できるところは自分でやって、自分ではできない一部だけ頼むということもできます。

上手にプロの力を活用していきたいですね。

 

依頼するかどうかを決めるときの判断材料は、ネズミ駆除全体をまとめたこちらで扱っています。

ネズミ駆除は自分でできる?種類別の対処法と業者の判断基準
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よくある質問

Q. 何から始めればいいですか?

荒川区が挙げている環境的防除の3点です。

餌となる食べ物をなくす、巣づくりの場所や材料を与えない、出入口をふさぐ。

まずはここから始めるといいでしょう。

 

Q. グッズを買えば解決しますか?

荒川区は、捕獲器具や薬剤による駆除は補助的なものであり、環境的防除を行ってはじめて効力がでるとしています。

たとえ罠で捕獲したとしても、侵入口がふさがっていなければ、再度侵入を許してしまいます。

だからこそ、環境的防除をしっかり行う必要があります。

 

Q. 屋根裏で音がします。どうすればいいですか?

屋根裏は、ネズミが巣を作る場所のひとつです。

屋根裏だとクマネズミの可能性が高いですが、まず行うのは環境的防除です。

餌と巣材の排除、侵入口の封鎖を行いましょう。

高い場所の作業が必要になったときには、業者に依頼するのも選択肢のひとつです。

 

Q. どれくらいで効果が出ますか?

効果が出る期間はまったく分かりません。

公的資料の範囲で言えるのは、食べないからといってすぐ場所を変えず、少なくとも1週間程度は様子を見るようにとされているということです。

数日で判断する前提では考えないほうがいいでしょう。

 

Q. 自分でやるのは無理なのでしょうか?

無理ではないです。

葛飾区が業者に依頼するとしているのは、自分ですき間をふさぐことができない場合と、危険が伴う配電盤等の穴をふさぐ場合です。

その条件に当てはまらない範囲は、自分でできる作業と言えます。

ただし、体力や家の作りによって条件は変わります。

絶対に無理はしすぎないようにしましょう。

 

自分でできるネズミの駆除の基本は環境的防除です。

まず餌と巣材を片づけて、侵入口を探すところから始めてみましょう。

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