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ハクビシンは外来種?特定外来生物との違いを環境省の資料で確認

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家の近くでハクビシンを見かけて、そもそもどこから来た動物なんだろう、と気になったかもしれません。

もともと日本にいる動物なのか、それとも外来種なのか。

 

ここでは、環境省の資料をもとに、外来種かどうか、どこから来たのか、特定外来生物かどうかの順に確かめていきます。

 

ハクビシンは外来種

環境省 生物多様性センターのパンフレットには、「ハクビシンについては、もともと日本にいた在来種なのか、あるいは外来種なのかという議論が長く続いてきました。」と書かれています。

在来種か外来種かは、長いあいだ決着がついていなかったんですね。

 

そのうえで、パンフレットは次のように続けています。

「こうした状況から、外来種である可能性が高いと考えられてきましたが、最近になって遺伝子解析が行われ、日本のハクビシンは台湾などから入ってきた外来種であると結論づけられました。」

 

原産地は、同じパンフレットで「原産地:東南アジア、中国南東部、台湾など」とされています。

船橋市は東南アジアを、世田谷区は東南アジアから中国南東部を、ハクビシンの原産として紹介しています。

 

ハクビシンがどんな動物か、対策の全体像は、こちらの記事でまとめています。

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出典:環境省 自然環境局 生物多様性センター「分布を拡大し続ける外来哺乳類」(平成30年3月)/船橋市「ハクビシンについて知りたい」/世田谷区「ハクビシン・アライグマ対策」

 

いつ、どこから日本に来たのか

日本での記録について、パンフレットは「ハクビシンの生息が初めて記録されたのは1943年(昭和18年)、静岡県でのことです。」と記載しています。

さらに、「古くは江戸時代にボルネオ島から持ち込まれた記録があり、戦時中にも毛皮用に輸入されていました。」ともあります。

世田谷区も、ハクビシンやアライグマは海外から持ち込まれて野生化したと紹介しています。

 

江戸時代からいたとなると、ハクビシンの歴史は非常に長いと感じさせられますね。

 

出典:環境省 自然環境局 生物多様性センター「分布を拡大し続ける外来哺乳類」(平成30年3月)/世田谷区「ハクビシン・アライグマ対策」

 

ハクビシンは特定外来生物か?

まず、特定外来生物とは何かです。

パンフレットでは「外来生物のうち、生態系、人の生命・身体、農林水産業へ被害を及ぼすものや、及ぼすおそれがあるもののなかから法律に基づき国が指定した生物。飼育・運搬・保管・輸入・譲渡が規制されています。」と説明されています。

 

環境省の特定外来生物の一覧(2026年10月10日に確認)に、ハクビシンは載っていません。

ハクビシンは特定外来生物ではありません。

 

一方、同じ一覧にアライグマは載っています。

パンフレットでも、アライグマとヌートリアに特定外来生物のマークが付いています。

世田谷区は、ハクビシンを総合対策外来種、アライグマを特定外来生物として紹介しています。

 

アライグマが外来種としてどう扱われているかはこちらの記事にまとめています。

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環境省は、生態系被害防止外来種リストの基本方針の中で、「特定外来生物以外は外来生物法に基づく規制の対象にはなりませんが、今後の外来種対策の基礎的情報として、様々な主体へ適切な行動を呼びかけるものです。」としています。

 

外来種の捕獲については議論になるケースが多いように感じますが、ハクビシンの場合はどうか、調査してみました。

船橋市は、ハクビシンなどの野生動物は鳥獣保護管理法により、原則として許可なく捕獲することが禁止されていると案内しています。

 

捕獲と法律の関係は、こちらの記事でまとめています。

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出典:環境省 自然環境局 生物多様性センター「分布を拡大し続ける外来哺乳類」(平成30年3月)/環境省「特定外来生物等一覧」(2026年10月10日に確認)/世田谷区「ハクビシン・アライグマ対策」/環境省「我が国の生態系等に被害を及ぼすおそれのある外来種リスト 作成の基本方針」/船橋市「ハクビシンについて知りたい」

 

国の外来種リストでの位置づけ

環境省の「生態系被害防止外来種リスト」には、2015年(平成27年)3月26日の第1版と、2026年(令和8年)9月11日の第2版があります。

 

第1版について、パンフレットには「2015年(平成27年)に公表された「生態系被害防止外来種リスト」では、重点対策外来種として掲載され、甚大な被害が予想されるため、対策の必要性が高い種と位置づけられています。」とあります。

 

2026年9月の第2版では区分が整理され、ハクビシンのカテゴリの欄には「防除推進外来種」と記載されています。

防除推進外来種は、第2版の基本方針で「生態系等被害が大きく、積極的に防除する必要があるもの。」とされています。

第2版の基本方針によると、防除推進外来種は、総合的に対策が必要な外来種(総合対策外来種)の中の区分です。

 

重点対策外来種は2015年の第1版、防除推進外来種は2026年の第2版での区分の名前です。

 

出典:環境省 自然環境局 生物多様性センター「分布を拡大し続ける外来哺乳類」(平成30年3月)/環境省「生態系被害防止外来種リスト」(2026年10月10日に確認)/環境省「我が国の生態系等に被害を及ぼすおそれのある外来種リスト 作成の基本方針」

 

日本のどこにいるのか

パンフレットには、2010〜2017年の調査をもとにしたハクビシンの分布図が載っています。

分布について、パンフレットは「北海道地方からの分布は近年確認されていませんが、青森県以南の東北地方では広くみられます。関東地方から近畿地方では、市街地を含む全域で確認されています。中国地方では一部地域で分布が拡大し、四国地方では、ほぼ全域に分布する傾向に変わりはありません。なお、九州地方では、まだ確実な分布情報が得られていません。」と記載しています。

この分布は、2010〜2017年の調査によるものです。

 

身近な地域の話では、世田谷区が、区内のすべての地域でハクビシンやアライグマが目撃されていると紹介しています。

 

分布図は、こちらのパンフレットで見られます。

環境省 自然環境局 生物多様性センター「分布を拡大し続ける外来哺乳類」(PDF)

 

出典:環境省 自然環境局 生物多様性センター「分布を拡大し続ける外来哺乳類」(平成30年3月)/世田谷区「ハクビシン・アライグマ対策」

 

区や市はアライグマとハクビシンの捕獲を行っている

東京都環境局は「区市町は、 東京都アライグマ・ハクビシン防除実施計画に基づき、 アライグマ・ハクビシンの捕獲を実施しています。」としています。

世田谷区も、この計画に基づいて捕獲事業を行っていると紹介しています。

 

捕獲の条件や申し込み方法は、区や市によって違います。

詳しくは、こちらの記事でまとめています。

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在来種のタヌキやアナグマとの違いは、こちらの記事で確認できます。

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出典:東京都環境局「被害を防ぐために」/世田谷区「ハクビシン・アライグマ対策」

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