ベランダの手すりや庭の土に、見慣れない足跡が残っていた。
天井の隅に、前はなかったシミが出てきた。
何かが家に入り込んでいるのでは?
気になって調べている方もいると思います。
ここでは、足跡、家の中の痕跡、フン、庭の痕跡などについて確認していきます!
ぜひ参考にしてください。
ハクビシンの足跡の特徴
足跡については、ハクビシンと似た動物を並べて比べている資料があります。

ハクビシン
武蔵野市が公開している見分け方によると、ハクビシンは「指は5本で爪跡は不明瞭」と書かれています。
中野区の公式サイトには「ハクビシンの足跡は、前足、後足とも指があり、丸みをおびているのが特徴です。」とあります。
世田谷区は、ハクビシンは前足にも後ろ足にも指が5本あり、足の裏が平たいと紹介しています。
アライグマ
武蔵野市の表では、アライグマは「指は5本で爪が長く足跡の爪跡は明瞭」と書かれています。
中野区は「アライグマの足跡は、前足、後足とも5本の指がはっきり分かれ、かかとまで地面につけて歩くのが特徴です。」と記載しています。
タヌキ
武蔵野市の表によると、タヌキは指が4本で、全体に丸く猫に似ているものの、足跡の爪跡は明瞭とのことです。
アナグマ
アナグマは、武蔵野市の表で「指は5本で爪が長い」とされています。
爪跡で比べると、武蔵野市の表では、アライグマとタヌキは「明瞭」、ハクビシンは「不明瞭」と書き分けられています。
足跡の図は、武蔵野市の表に載っています。
また指の数は、4種のうちタヌキだけが違います。
実際の足跡と見比べたいときは、こちらから確かめてみてください。
顔やしっぽも含めた見分け方は、こちらの記事でまとめています。

出典:武蔵野市「ハクビシン、アライグマの見分け方」/中野区「近所でハクビシンやアライグマを見つけましたが、どうしたらいいですか?」/世田谷区「ハクビシン・アライグマ対策」
爪痕はアライグマの特徴
爪痕について書いている資料も見つけました。
環境省のパンフレットによると、アライグマについて「家屋などに侵入し、爪痕を残したり、天井に穴を開けたり、糞尿による被害をもたらすこともあります。」と記載しています。
中野区も、アライグマは「爪が長いため、木にひっかき傷を残します。」としています。
では、ハクビシンはどうでしょうか。
少なくとも今回参照した資料には、ハクビシンが爪痕を残すという記述は見つかりませんでした。
爪痕が残っている場合は、ハクビシンの可能性は低そうです。
アライグマの爪痕や足跡、食べ跡についてこちらでまとめました。

出典:環境省 自然環境局 生物多様性センター「分布を拡大し続ける外来哺乳類」(平成30年3月)/中野区「近所でハクビシンやアライグマを見つけましたが、どうしたらいいですか?」/武蔵野市「ハクビシン、アライグマの見分け方」
家の中の痕跡:天井のシミ・におい・ダニ
家の中の痕跡について、環境省のパンフレットはハクビシンの影響として「家屋などに侵入し、糞や尿を排泄するため、天井のシミ汚れや異臭、ダニの発生など人への健康被害をもたらすこともあります。」と記載しています。
その他の自治体はこのように紹介しています。
- 中野区:天井裏に住み着いたハクビシンなどの尿が天井のシミ汚れやにおいのもとになり、ダニなどの害虫が出る原因にもなる
- 世田谷区:すき間から入り込んで棲みついたときの被害として、足音などの騒音や、糞尿のにおい、しみ汚れ、ダニやノミなどの害虫
- 船橋市:天井裏からの足音やしみ
- 練馬区:入り込まれる先は主に天井裏や屋根裏で、それに伴って建物が壊されたり汚されたりすることがある
天井のシミやにおいは、天井裏に入られている手がかりの一つです。
ただ、それだけでハクビシンとは決まりません。
中野区の説明はハクビシンとアライグマをまとめて書いたものですし、先ほどの環境省のアライグマの説明にも「糞尿による被害」とあります。
天井裏の音のほうが気になっている場合は、こちらの記事を参考にしてみてください。
音だけで動物を決めずに、候補を絞っていく考え方をまとめています。

ダニなど、健康面で気をつけたいことは、こちらの記事に詳しく書きました。

出典:環境省 自然環境局 生物多様性センター「分布を拡大し続ける外来哺乳類」(平成30年3月)/中野区「近所でハクビシンやアライグマを見つけましたが、どうしたらいいですか?」/世田谷区「ハクビシン・アライグマ対策」/船橋市「ハクビシンについて知りたい」/練馬区「アライグマ・ハクビシン対策」
フンの痕跡
フンが見つかる場所は屋内も屋外も両方あります。
各自治体の資料にはこのように書かれています。
- 船橋市:ベランダなどにフンをされた。
- 小平市:屋根裏等で糞尿の被害があります。
フンの残り方について触れている資料もありました。
小平市の資料には、ハクビシンとアライグマは「1か所にまとめてフンをします。」と記載されています。
1か所に集中しているなら、ハクビシンの可能性は高そうです。
出典:船橋市「ハクビシンについて知りたい」/小平市「ハクビシンとアライグマについて」/目黒区「ハクビシンやアライグマの被害でお困りの方へ」
庭の痕跡:食べられた果物
庭では、果物が食べられていることが手がかりになる場合があります。
船橋市は、予想される被害として「住宅の敷地内にある果実(柿やブドウなど)を食べられた。」「ペットのえさが食べられた。」を挙げています。
練馬区も、主な生活被害の一つに食害を挙げていて、いちじくやびわ、柿、ぶどうといった果樹のほか、池の魚も入っています。
ハクビシンは果物を好んで食べる習性があります。
果物が集中的に被害を受けていたら、ハクビシンを疑ってみるといいかもしれません。
庭に寄せつけないための果物やエサの片づけ方は、こちらの記事でまとめています。

出典:船橋市「ハクビシンについて知りたい」/練馬区「アライグマ・ハクビシン対策」/環境省 自然環境局 生物多様性センター「分布を拡大し続ける外来哺乳類」(平成30年3月)
痕跡を見つけたら:清掃・消毒は誰がするか
フンや尿の跡が見つかったときについて、小平市は「フンや尿による被害があった際は、屋根裏などの消毒することを推奨します。」と記載しています。
ただ、その清掃や消毒を区や市が引き受けるとは限りません。
八王子市は、天井裏などの清掃や消毒をしたいときは、民間の事業者を紹介している団体に相談するよう案内しています。
その際の費用は個人負担となります。
中野区も同様です。
目黒区は、希望すれば、箱わなを回収するときに、わなを置いていた場所のまわりに残ったふん尿を清掃・消毒するとしています。
ただし、わなを置く前からあったふん尿の清掃・消毒は自己負担です。
区や市の捕獲事業で何をしてもらえるかは、こちらの記事で整理しています。

板橋区は、区の被害対策事業の注意事項として「以下の内容については、自己負担を判断の上で、ご自身で専門業者へご依頼ください。」と記載しています。
その中には「ふん尿撤去・清掃・雑菌消毒処理」や「動物がハクビシンか分からない場合」が含まれています。
害獣プロガードの対応エリアや受付、依頼の流れは、こちらにまとめています。

まとめ
ハクビシンの足跡や被害の痕跡について見てきました。
ただ、1つの手がかりだけでは判断しづらい場合もあります。
もし複数の痕跡があれば、それぞれ確認して総合的に判断するのがおすすめです。
それでも素人の判断では間違っている可能性も高いでしょう。
判断がつかないなら、プロの業者に任せるのも検討する価値があると考えます。
業者の中には、現地調査無料。
さらに侵入口の封鎖や清掃・消毒まで対応してくれるところもあります。
費用はかかりますが、一気に済ませられるので楽で安心かもしれませんね。
業者の選び方や費用については、別の記事で扱う予定です。
出典:小平市「ハクビシンとアライグマについて」/八王子市「アライグマ・ハクビシンの被害について」/目黒区「ハクビシンやアライグマの被害でお困りの方へ」/中野区「近所でハクビシンやアライグマを見つけましたが、どうしたらいいですか?」/板橋区「ハクビシン(外来生物)の被害について」


