庭の果樹が荒らされていた。
屋根や庭をハクビシンが歩いていた。
害獣が嫌がるにおいで、近づかないようにできないか。
市販の忌避剤を使えば、なんとかなるのか。
ここでは、自治体の資料に出てくるハクビシンが嫌うにおい、忌避剤の書き方の違い、そして忌避剤の限界の順に確かめていきます。
ハクビシンが嫌うにおい
ハクビシンの嫌いな匂いや嫌がるものとして、自治体の資料を調査してみました。
小平市の資料では、くん煙殺虫剤をまいて追い出す方法を紹介する一文の中に、「ハクビシンは石油系の臭いが苦手」という言葉が出てきます。
石油系の臭いが苦手なので、くん煙殺虫剤で追い出す方法もある、と書かれています。
もう一つ、忌避剤として名前が出てくるのが竹酢・木酢です。
練馬区は竹酢と木酢を、船橋市は木酢液を薄めたものを挙げています。
どう書かれているかは、次の節で詳しく見ていきます。
出典:小平市「ハクビシンとアライグマについて」/練馬区「アライグマ・ハクビシン対策」/船橋市「ハクビシンについて知りたい」
忌避剤で追い出す、寄せ付けない
ハクビシンの忌避剤は、資料によって寄せつけないために使うものとして出てくる場合と、追い出すために使うものとして出てくる場合があります。
まず、寄せつけないための使い方です。
練馬区は、ハクビシンやアライグマを寄せ付けないための項目で、「竹酢、木酢等の忌避剤が有効な場合があります」と記載しています。
船橋市は、家屋へ侵入されないための工夫の一つとして、木酢液を薄めたものなどを使うと寄り付きにくくなる、としています。
一方の、追い出すための使い方です。
世田谷区は、ねぐらをなくすための対策として、ねぐらの近くで煙が出る殺虫剤をたいたり、木酢液などの忌避剤をまいたりして追い出すよう案内しています。
船橋市は、木酢液を薄めたものと並べて、ホームセンターで購入できるような忌避剤も挙げています。
あわせて、日が経つと効果は下がるので、定期的に散布するよう案内しています。
出典:練馬区「アライグマ・ハクビシン対策」/船橋市「ハクビシンについて知りたい」/世田谷区「ハクビシン・アライグマ対策」
屋根裏でバルサンを使う
屋根裏に入られてしまうと、煙やにおいで一気に撃退できないか、と考えたくなるところです。
この場面について、東京都環境局は「忌避剤の使用について」という項目で解説しています。
ちなみにここでいう忌避剤は「くん蒸式・くん煙式の殺虫剤等」を指しています。
東京都環境局は、次のように記載しています。
「密閉空間でないと、くん煙が全体に行きわたらず、そのまま動物が屋根裏に居続けてしまい、効果がないことも考えられます。」
逃げ出す場所は必要ですが、できる限り密閉した状態で使うのが効果的ですね。
屋根裏でくん煙剤を使う話は、ほかの自治体の資料にも出てきます。
船橋市は、天井裏からの足音やしみがあって家屋に入り込まれた場合に、くん煙剤を焚くと野生動物を追い出せる可能性がある、としています。
八王子市は、燻煙剤で動物が一時的に建物から逃げていくことがあるとしつつ、個体によっては効果がない場合もあると添えています。
くん煙剤の使い方や、使う前の注意点については、こちらの記事で詳しく扱っています。

八王子市は、動物を追い出したのちに侵入口を金網等でふさぎ、再侵入を防ぐ流れを案内しています。
中にいるうちにいきなり全部ふさがず、追い出してからふさぐ進め方は、こちらでまとめています。

出典:東京都環境局「被害を防ぐために」/船橋市「ハクビシンについて知りたい」/八王子市「アライグマ・ハクビシンの被害について」/小平市「ハクビシンとアライグマについて」
エサや繁殖場所をなくす

忌避剤を使うのと同時に、寄せ付けなくする対策も大事です。
東京都環境局が対策のポイントとして挙げているのは次の点です。
「被害を受けないためには、≪ 捕獲し、数を減らす ≫とともに、≪ 餌資源や繁殖場所をなくすこと ≫が重要となります。」
東京都環境局は、それぞれの対策事例も挙げています。
餌資源をなくす事例としては、ペットのエサの食べ残しやお墓の供え物などを野外に放置しないこと、農地・家庭菜園をネット・電気柵等で防護することなどがあります。
繁殖場所をなくす事例としては、空き家の点検・撤去や、暗渠・側溝の点検・清掃などが挙がっています。
東京都環境局は、地域全体で、アライグマ・ハクビシンを引き寄せる要因の排除を徹底する必要がある、としています。
世田谷区も、まずは自分で対策して予防することが大切だとし、それが自宅の敷地だけでなく、まわりの地域の被害を防ぐことにもつながると案内しています。
捕獲については、東京都環境局によると、区市町が東京都の防除実施計画に基づいて、アライグマ・ハクビシンの捕獲を実施しています。
区や市の捕獲事業で確かめておきたい点は、こちらでまとめています。

庭の果実や生ごみ、屋根にかかる枝など、家でできる寄せつけない工夫は、こちらで整理しています。

アライグマを寄せつけない工夫は、こちらの記事でまとめています。

出典:東京都環境局「被害を防ぐために」/世田谷区「ハクビシン・アライグマ対策」
忌避剤と他の対策を同時に行うことが大事
自治体の資料によると、忌避剤やくん蒸式・くん煙式殺虫剤は一定の効果がありそうです。
ただし、これ以外の対策も同時にしていくと良さそうですね。
- 再侵入を防ぐために、侵入口をふさぐ
- エサとなるものを減らす
もし既に汚れや糞などの被害に遭っているなら、清掃・消毒もしておいたほうがいいかもしれません。
野生生物は菌やウイルスを持っていると言われます。
せっかく追い出しても、体調不良になるのはイヤですからね。
もし、侵入口の封鎖や清掃・消毒が自分では難しいなら、プロの業者に頼むのもひとつの案です。
プロの業者なら害獣の判別から追い出し。
その後の対応までしてくれるところも多いですからね。
費用はかかりますが、自分で作業しなくていいというのは楽だし安全です!
害獣プロガードの対応エリアや受付、依頼の流れは、こちらにまとめています。





